子どもに脅し文句を使ってしまう…なぜダメ?

引用元:2017年1月19日 mamatenna

親が子どもに言う事をきかせようと、ときに「宿題しないと学校で恥ずかしい思いをするよ」や「飴ばかり食べていたら虫歯になるよ」と、怖さを感じさせることで、子どもの行動をコントロールしようとすることがあるかもしれません。

「たとえそれが正論だったとしても、子どもを脅して育てることは、あまり得策ではないかもしれません」と話すのは、横浜心理ケアセンター代表の椎名あつ子さん。そう語る理由について教えてもらいました。

●脅し文句の多用で子どもが精神の病に陥ることも
“脅す”という言葉は極端かもしれませんが、どんな些細なことでも恐怖心に基づいた行動は、思いもよらない心の病気につながる可能性も否定できないと言います。

「脅し文句を多用したり、支配的な育て方をした場合、子どもが萎縮してしまって自分からは何も言わなくなったり、挑戦する姿勢が失われたりと、マイナスの影響が出ます。また、『○○しないといけない』や『○○しなければ××になる』といった思い込みがひどくなると、強迫神経症という精神の病気に罹ってしまうことにつながってしまいます」(椎名さん、以下同)

強迫神経症は、たとえば手を洗うことがやめられなくなってしまうとか、電気を消したかどうか何度も確認しないと外出できないといった、生活に支障をきたすことにもなりかねない深刻な病気。もちろん全員が強迫神経症になるとは限らないようですが、親の接し方によってはリスクを高めてしまうことになるようです。

「強迫神経症に罹る人の多くは、親に押さえつけられて育ってきたと感じていることが本当に多いんです。なかには、大人になってからもルールがないと不安で自分で極端なルールを作って、自分自身を縛ってしまいます。自分にも厳しいんですが、人にも厳しく、また相手をも支配したくなってしまいます」

●親からの支配を別の相手に転化…いじめに発展することも
しかし、なかには親に何を言われても、まったく気に留めない子どももいます。なぜその差が生まれるのでしょうか?

「どんな小さな子どもでも言う事を聞かないときというのは、何かしらの理由があってのことです。にもかかわらず、親が恐怖心をあたえて、本心を押さえ込もうとすると、忍耐力とは違う我慢を強いられることになります。その積み重ねが大きければ大きいほど、リスクが高まると思います」

また、強迫神経症とは別に、成長過程に暗い影を落とす可能性も無視できないようです。

「親の一方的な考え方を押し付けられ続けると、論理的にしっかりと物事を考えたり、相手の発言が意図することを理解したりできる能力を育む機会を逸してしまうことになります。その場限りで納得したようなフリが上手になり、聞いているようで聞いていない態度を当たり前のように取ってしまう。これは子どもの頃はまだしも、大人になってもコミュニケーションのベースになってしまい、ひいては信頼に欠ける人物という印象を与えてしまうことになります」

さらには、親が見ていないところで悪さをしようとすることにもつながるようです。

「無自覚に恐怖心を与える物言いをしている親は、ちゃんとしつけをしているつもりになっていることがよく見受けられます。そのため、しっかりした意思を持った子に育つかと思いきや、親の見ていないところで悪さをする子も多い。たとえば、誰かをいじめるとか、いじめられたくなかったらお金を持って来いと脅迫するとか、もっと事が大きくなれば暴力を振るってしまいやすい。それは、表現の仕方が違うだけで親が自分を支配しているように、同じことを別の誰かにしているだけなのです」

子どものことを案じて発した言葉が、子どもにとっては支配されていると感じてしまうことも。改めて子どもへの発言を客観的に見直し、脅してしまっていないかどうか確認してみることも大切かもしれません。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)

要注意! 「自立できない子」に育ててしまう、ママの“無意識な行動”&予防法

引用元:2017年1月6日 ウレぴあ総研

無意識ということですから、母親が意識的にそのような環境を作り上げているのではなく、生まれ育った環境や社会がそのような状態を作り出しています。

子育て真っ最中のお母さんと言えば、昭和40年代~平成10年代生まれの方がほとんどだと思いますが、昭和40年代でも既に衣食住については何不自由なく揃えられており、子育て環境は、ひと言で言えば「豊か」でした。

そんな時代に育ったお母さん世代の子育てに対する考え方と、家電などの普及により家事に時間がかからなくなった環境、そして情報過多となっている子育て情報など、さまざまな要因が重なり、無意識のうちに自立できない子どもを育てあげていると言われています。

このまま行けば、無意識のうちに自立できない人間が大量に育つことになり、国の行く末にも影響が出てくるのではないかとも不安視されています。

このような悪い連鎖は、いつか断ち切らなければ大変なことに。

今回は、田中喜美子著『母子密着と育児障害』を参考に、母親の無意識が子供の自立を阻害していると言われる、その無意識な行動についてお伝えしたいと思います。

母が育ってきた環境が、自立できない子どもを育てる
子育て真っ最中のお母さんが育った環境と言っても、全ての家庭に当てはまるとは限りませんが、豊かさゆえに「我慢を教えられず育った環境」「自立を促されずに育った環境」と言えると思います。

そのような環境の中で育ってきたことが、今の子育てに大きな影響を与えています。

子育てをしているお母さんが我慢を知らず、自立を促されずに大切に育てられれば、そのお母さんもまた同じような子育てをしてしまうのは自然の流れであり、当たり前のことなので、そこを否定するつもりはありません。

しかし、我慢知らずで自立の仕方を知らない、いわば自立していないお母さんが無意識に自立できない子どもを育ててしまうことは、社会にとって悪い連鎖となっています。

心では「自立できる子に育てなければ」と思いつつも、自分の育ってきた環境が当たり前という考えの中で育児をすることが、無意識のうちに子どもの自立を阻害している可能性があることを再認識して頂きたいと、田中喜美子さんは言います。

余る時間を全て子どもに費やすという事実
昔は掃除、洗濯、炊事など「家事」と呼ばれる仕事は、多くの女性が大量の時間を使ってこなしていた重労働でした。

しかし最近では、家電製品などの発達により、家事にかける時間が昔とは比べものにならないほど時間短縮されるようになりましたが、時間短縮され、余る時間を今のお母さんたちはどこに費やすのか。

それは、「子どもの生活すべて」です。

子どもを取り巻く衣食住すべてにつき、手回しよく面倒がみられ、危険がないよう配慮する。

その結果、子どもにとって母がいないとダメな環境を無意識に作り上げ、母も自身の存在意義をそこで保とうとします。

生活に不自由がなく便利が当たり前、そして失敗がないよう先回りした配慮環境が、子どもの自立を阻害しているということです。

情報過多の子育て情報にも問題が
近年の育児本や雑誌、インターネットなどの情報を見ていると、「叱らない子育て」や「褒めて伸ばす子育て」そして「母子密着子育て」が推奨されているように感じます。

確かに母子密着の生活の中で、叱らず褒めて成長する子どももいると思いますが、田中喜美子さんは、母に守られた環境の中、叱らず褒めまくる環境が、逆に我慢ができず、生きる力のない子どもを育ててしまうと言います。

「叱らない子育て」と言えば教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さんが有名ですが、教育評論家があの柔らかい笑顔と口調で「お母さん、お子さんを叱らないでもっと褒めてあげてください」と言えば、勘違いもするでしょう。

その勘違いとは、本来叱らない子育てとは「頭ごなしに怒ったり、人格否定したりせず、叱る前にちゃんと子どもの考えや気持ちを聞き入れ、その上でダメだと思うことは言い聞かせる」ですが、人に迷惑を掛けたり、傷つけたり、危険なことをしても「叱らない」という勘違いです。

ダメなことをやっても叱られない環境の中で生活する子どもは、やりたい放題の我慢知らずが当たり前となり、協調性を持たず育ってしまうため、生きる力のない人間になってしまいます。

子どもの考えや気持ちに耳を傾けず、感情的に叱ってしまうことはいけませんが、やってはいけないことをちゃんと教えることは親の役目です。

子育て教育にとって、それは今も昔も変わりません。

情報過多の現代では、意識的に情報を得ようとしなくても、テレビや雑誌などから無意識のうちに情報が入ってくる環境です。

ですが、その情報を断片的にとらえ勘違いし、行動してしまっているかもしれないことを再認識すると良いですね。

まとめ
全ての家庭において当てはまるとは限りませんが、「母の育ってきた豊かな環境」「家事に時間を要しなくなり、余る時間を全て子どもに向けられるようになったこと」「日本の子育て教育の問題」の3つが、無意識のうちに子どもの自立を阻害していると田中喜美子さんは言います。

母の育ってきた環境や、今の家事環境を変えることはできませんが、今まで無意識だったところを少し意識することで、自立した子どもを育てる環境づくりに気が向けられるのではないでしょうか。

今後の日本において、自立できない人間が大量に育つという悪い連鎖が続くことのないよう、お子さんのため、国のためにも、今回の内容がお役に立てれば幸いです。

受験のプロに聞いた!“賢い子”に育つ家庭の共通点3つ

引用元:2017年1月4日 ウレぴあ総研

子どもを一流大学に行かせるには、塾や学校での学習がもっとも重要だと思っていませんか?

しかし文科省の教育改革により、知識詰込み型の学力は4年後には通用しなくなります。

2020年度からは記述式問題を取り入れた「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」という新しい選抜試験が導入されるのです。

この新テストで試されるのは、知識を活用する力。暗記中心の勉強をするだけでは、これからの時代に求められる賢さは身につかないわけです。

“受験のプロ”としてさまざまな教育メソッドを開発する松永暢史先生は、今後子どもに必要となる能力は「主体性」「協働性」「多様性」とし、家庭における日常の積み重ねが大切だと主張しています。

松永先生の著書『将来賢くなる子は「遊び方」がちがう』では、いま実践すべき子育て法が紹介されています。子どもの可能性を伸ばす家庭環境について、松永先生にお話を伺いました。

受験のプロが教える“賢い子に育つ家庭の共通点”
親として、子どもが良い習慣を身につけられる環境を作ってあげたいもの。

松永先生は、家庭教師として40年間で800軒以上の家庭を訪問。そして賢く育つ家庭には共通点があることに気づいたそうです。

本書では、リビングには本棚があること、地球儀や地図が置いてあることが挙げられています。

地球儀があることで、例えば本や新聞で知らない国の名前が出てきた時に、どこにある国かをすぐにチェックする習慣が身につくといいます。

さらに「ホンジュラスって中央アメリカにあるんだ。グアテマラの隣だからコーヒーもよく採れるのかな?」などと、子どもの探究心も広げていけるのです。

子ども部屋のベッドは学習机の真上に設定すべし
――子ども部屋作りでは、気をつけるポイントはあるでしょうか?

松永暢史先生(以下、松永)「子ども部屋はたいてい6畳以下だと思います。小学生のうちはともかく、中学生にもなれば、自分の部屋で起居することになります。

そこでよく集中して勉強できる子が伸びることになるので、その教育環境設定は大切です。子ども部屋に必要なものには、これらが挙げられます。

(1)作業や学習などをする、わりと大きな机

(2)睡眠するベッドか布団

(3)友だちが来たとき、最低3~4人で話ができる空間

6畳以下ですべてを充たすには、毎日布団の上げ下ろしをする習慣がなければまず不可能です。

またベッドの家が多いですが、ベッドが目に入れば、そこに腰をかけてやがて横になってしまいます。居住の空間もありません。」

――では、全てをクリアするにはどうすればよいのでしょうか。

松永「たとえば、180cm×360cmの縦長の4畳の部屋の場合。まず部屋の一番奥に、ラックなどで床から70cmほどの高さのところに180cm×90cmの頑丈な合板を乗せて、それを机とします。

何らかの工夫で、その真上に床から140cmのところにもう一枚合板をしいて、手すりなどで補強し、そこがベッドになるように設定します。

こうすれば、ベッドは普段は目に入らず、梯などで這い上がらなければならなくなるので、寝る時以外は行かなくなります。机の両側は本棚か整理棚とし、机下は収納に使ってください。

大工さんに頼めば簡単ですが、自分たちでホームセンターに行って必要なものを用意して作れば、安価で済ませられます。これなら友だちが来ても十分な広さが確保され、勉強中もベッドが目に入りません。

部屋の構造や窓のある位置によって異なるので、これは一例として参考にしてみてください。」

子どもの勉強は「親が強制しない」を鉄則すべし
みなさんは、子どものテストの点数が悪いと「もっと勉強しなさい」と叱っていませんか?

毎日「塾の宿題はしたの?」「宿題を早くしなさい」などと口うるさく言っているママも多いのではないでしょうか。

しかし親がガミガミと口を挟むことが、成績が伸びない原因となっているかもしれません。

「やりたい勉強ではなく、やらされている勉強だからちっとも頭に入らない」と松永先生。

人間の脳は自分が好きなことを前にすると活性化し、逆に嫌いなことを前にすると眠くなるようにプログラミングされているのだそうです。

また学年が上がり、学習内容が難しくなれば、子どもは壁にぶち当たるようになり、前に進めなくなってしまうといいます。そこで親が強制しないことが鉄則になるとのこと。

もし子どもが得意科目だけを勉強するようになったとしても、得意なことを伸ばし自信がつけば、苦手科目にチャレンジしようとする気持ちにつながっていくのです。

また、子どもに将来の夢を聞くようにしましょう。その夢を叶えるためには今、何を学ぶべきなのかを考えさせることは、勉強の原動力になる可能性があるからです。

宿題しない男の子には段取りを組んであげるべし
ただ絶対にしなければいけない学校の宿題の場合は、「早く終わらせてほしい」と願うもの。

とくに夏休みなどの長期休暇では、最終日になっても終わらないなんてことは避けたいですよね。すぐに来る冬休みに向けても、学校の宿題をさせる方法を松永先生に伺いました。

――学校で出された宿題をしてほしい時、親はどのような行動をとればよいのでしょうか。

松永「後々の学習の土台になる漢字や言葉の学習、算数の計算などの基礎学力は、宿題などの反復によってこそ身につくものです。

多くの女の子のように、ママが怖い顔をして『やりなさい!』と言ってすぐやるなら世話はありません。

しかし『やりなさい』と言っても、『あとで』とか何かとぐちゃぐちゃ言ってすぐやらないことが多い男の子の場合には、あらかじめ段取りを組んでおくことが有効です。

朝『今日は、午前がプールで、お昼を食べたら、夕方から書道だね。夕食は6時。それまでのどこかで、今日やらなければならない分をさっさと終わらせて欲しい。いつにする? 終わってなければ夕食を出さないよ』と言います。

この言葉に焦って、『ボク朝終わらせるよ』と言えばすぐやらせることができます。ただし『夕食前』と答える子どもには、『あらそう夕食前ね。一応声がけするけど大丈夫?』と念を押してください。

宿題が終わっていないと夕食が出ない、というのは有効であることが多いです。男の子の場合は、言葉の論理的な約束に弱いのです。また調理の匂いでもすれば、宿題をやらずにいられなくなることでしょう。

その子の気質なりのやり方があるので、各々工夫して欲しいと思います。」

子育ての悩みは尽きないものですが、それは子どもの幸せを願っているからこそ。夢を実現してほしい、有名大学に進学して安定した企業に入ってほしいなど、子どもの将来に期待する親も多いでしょう。

『将来賢くなる子は「遊び方」がちがう』では、子どもの可能性を広げるために、親が子どもにどう接するか、働きかけるかをわかりやすく解説しています。

2020年に大きく変わる教育制度に備えるためにも、ぜひ読んでほしい一冊。手にとって、日々の子育てに活かしてみてはいかがでしょうか。

脳神経外科医が伝授!子どもの才能が驚異的に伸びる「年齢別・脳の育て方」

引用元:2016年12月10日 ウレぴあ総研

「教育は早くからスタートした方がいい」と思っている方はいませんか? 最近では、早期教育や英才教育をされる家庭が増え、0歳からお子さんと教室に通われるかたもいますよね。

子どもの能力を伸ばす「効果的なテレビの見方」

親が教育熱心であるのは、悪いことではないでしょう。しかし子どもの才能を伸ばすのにもっとも大切なのは、脳の発達に合わせた教育なのです。

「脳の発達段階に合わせて育てると、子どもは驚異的に伸びる」。

そう語るのは、脳神経外科医の林成之氏。0~3歳は、脳の細胞が増え続ける時期となり、未熟な脳に負担をかける知識の詰め込みはNGだといいます。

著書『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!―脳を鍛える10の方法』では、子どもの脳の発達に合わせて、どのように教育すればいいのかを脳医学の知見から解説。

脳の発達過程から「0~3歳」「3~7歳」「7~10歳」の年齢ごとに、子どもの脳を育む方法が紹介されています。今回は、各時期でのQ&Aから、一部をピックアップしてお届けします。

1:0~3歳の幼い子どもには積み木やブロック遊びをさせよう
みなさんは、子どもにどんなおもちゃで遊ばせていますか?

0歳~3歳の子どもにおすすめなのは、積み木やブロック遊びだそうです。立体的なものを積み上げたり組み合わせるには、水平を意識し、集中して、ものの形や位置を正しくとらえることが必要ですよね。これにより、自然に空間認知能が鍛えられるそうです。

空間認知能とは、空間の中で位置や形などを認識する知能のこと。空間認知能は、脳のさまざまな機能に関わるため、意識して鍛えるべきなのだそう。空間認知中枢の隣には数字を処理する中枢があるため、数字に強くなることも期待できるといいます。

また運動能力を鍛えるには、はだしで遊ばせることも効果的とのこと! 足の裏の感覚が鍛えられ、バランスをキープしやすくなり、空間認知能を高めることが期待されるのです。

2:3~7歳の子どもにはゲームしながら文字を教えよう
周りの子と、自分の子を比べてしまうことはありませんか? 「○○ちゃんはひらがなを全部書けるんだって」と聞けば、焦ってしまうママもいるでしよう。

しかし林成之氏は「何かを人より早く覚えたからといって、それで脳が発達するわけではない」と言います。必要以上に追い込んでしまえば、子どもは勉強嫌いになってしまうので、要注意!

ただし子どもが興味を持つまで放っておくのも、問題があるそうです。なぜなら、周りと比べて極端に遅れている状態が続けば、子どもが劣等感を持ち、勉強が嫌いになる可能性があるから。

3~7歳の子どもに文字を教える方法としては、カードを作るなど、ゲームをしながら覚えることを勧めています。まずは興味を持たせることが重要になるため、机に座らせて無理に勉強させてはいけません。

勉強を本気で頑張らせるのは7~10歳以降で十分だそうです。そのため3~7歳の子どもには、楽しみながら、少しずつ覚えられるように工夫をしていきましょう。

3:7~10歳の子どもにはやり抜くことの大事さを教えよう
小学校になれば、塾に通っている子どもは多くいますよね。しかし先取り学習では、子どもが育脳にとって悪い習慣を身につける可能性があるため、注意が必要だそうです。

たとえば塾で先取り学習をしたことで、学校の授業を「もうわかっているから」と聞き流す、学校の先生を尊敬しなくなるといったことがあるといいます。

また小学校や中学校までは良い成績を取れていても、徐々に悪い習慣の影響が出てきてしまうため、高校に進む頃には成績が落ちてしまうケースが少なくないのです。

7~10歳からは脳の回路が発達し始めるので、本格的に学習に励んでよい時期。

ただし学習において重要なのは、予習よりも復習とのこと。「だいたい覚えた」ではなく、「完璧に覚えた」というところまでやり抜くことが大事であることを忘れないようにしましょう。

ただし、先取り学習にもメリットはあるようです。

それは、良い成績を取ることで、子どもの自信につながること。ひとつでも何かに自信が持てることで、子どもはさまざまなことに対して意欲的に取り組むようになるそうです。

もし先取り学習をさせるのであれば、繰り返し勉強することがポイント!

親は「一度塾で習ったことでも、学校の授業ではまだ知らないことが出てくるかもよ」などと、アドバイスしましょう。子どもが興味を持って最後まで人の話を聞けるように導くことが、親の役目となるのです。

親が「子どもの才能を育てたい」と願うのは当然のこと。しかし「子どものため」と一生懸命になるあまり、実は脳によくない育て方をしているかもしれません。

林成之氏の著書『子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!―脳を鍛える10の方法』は、脳のしくみから、どのように育脳に取り組めばよいかが、詳しく紹介されています。

周りの家庭が早期教育を始めているから、塾に通わせているからと焦る必要はないのです。ぜひ手にとって、日々の子育てに役立ててみましょう。

知らぬ間に子を追い込む“子育てのダブルバインド”って何?

引用元:2016年11月30日 mamatenna

“ダブルバインド”という言葉を知っていますか? 多くの人が耳慣れない言葉なのではないでしょうか? しかし実は、知らぬ間に多くの親御さんが“ダブルバインド=二重拘束”というコミュニケーションパターンでわが子を追い込んでいるそうです。“ダブルバインド”とは?

『一人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』(日本実業出版社)の著者である立石美津子さんにお話しを伺いました。

●親の命令の矛盾で子どもを心理的にコントロールし、混乱させる“ダブルバインド”
皆さんは、わが子が親の言うことを聞かなかったとき、こんなしつけ方をしたことはないだろうか?

子どもと公園に遊びに行って…

ママ「もう帰るよ!」

子ども「嫌だ、もっと遊びたい!」

ママ「じゃあ、ママは先に帰るから勝手にしなさい! バイバイ!」

「親としては、“ホントは置いて帰る気なんてさらさらないのに、先に帰ると言えばついてくるだろう。実際、子どもは一人では帰れないから困るだろう”だから従わざるをえないということをお見通しで言うのです。しかし、もし子どもが“勝手にしなさい!”という言葉をそのまま字面通りに受け取って、“じゃあ、勝手にする”と、そのまま遊び続けたら親御さんはどうしますか? さっき“勝手にしなさい”と言っておきながら、“いい加減にしなさい!もう帰るの!”と怒って手を無理矢理引っ張って帰るのではないでしょうか?」(立石さん 以下同)

このように、親の矛盾した命令で子どもを心理的にコントロールし、混乱させることが、“ダブルバインド”だという。

●子育ての随所で“ダブルバインド”が発生している!
「ダブルバインドとは、まったく異なる命令を受け取った子が親の矛盾を指摘することもできず、最終的に親の言うことに従わなくてはらない状況に陥ること。これにより心にストレスを溜め込むシステムが作られていくというコミュニケーションパターンで、アメリカのグレゴリー・ベイトソンという文化人類学者が“統合失調症”(幻覚や妄想、興奮などの激しい症状のほかに、意欲の低下や感情の起伏の喪失、引きこもりなど多彩な精神症状を呈する病気)に似たような症状を示すようになると指摘する説です」

実は、こういったしつけ方は、公園の例に限らず、子育ての随所で発生しているという。

例えば、こんなケースもよくある光景。

おもちゃを散らかしている子どもに…

ママ「おもちゃ片付けなさい!」

子ども「あとで片づける!」

ママ「いいから、早く片付けなさい! 片づけないとおもちゃ全部捨てちゃうからね!」

そう言って子どもに恐怖を与えることで子どもをコントロールしようとする。しかし、それでも子どもが片づけなかった場合、多くの親御さんは“捨てちゃうからね!”と言っておきながら、実際はおもちゃを捨てず、“なんで片づけないのよ!”とさらに怒鳴る。つまり、子どもが何を選択しても怒られ、従わざるをえない状況に追い込まれる。子どもとしては、“いったいどっちなの?”となり、この矛盾が子どもを混乱させていくのだ。

「ダブルバインドでしつけたからといって、もちろん誰もが統合失調症を発症するということではありません。しかし、少なくとも“二重拘束”された子どもは、脅しの恐怖を味わい、さらに一貫性のない親の指示に混乱し、親への不信感を募らせていくことになるのです。そして、それがエスカレートすればメンタル不全に陥るケースも稀にあるということなので、気をつけましょう!」

●しつけは脅しではない! 親の忍耐と子に伝える工夫が大事
では、しつけるときに気をつけるべきこととは?

「子どもをしつけるときは、脅してはいけません。シンプルに伝えればいいのです。“もう遅いから、帰ろうね!”と。親に“勝手にしなさい!”と、言われたら、親の庇護なしに生きていけない子どもは、従わざるをえません。もちろん、親御さんは決してそんなつもりで言ってはいないのですが、無意識だからこそエスカレートする危険性が高く、小さい子どもにしてみれば、“私の言うことに従わないと、見捨てるわよ!”と、遠まわしに言われているのと同じなのです。変な脅しは使わないで “相手にわかるように伝えて待つ”親御さんの忍耐が何より重要です」

知らぬ間に子どもを追い込んでしまわないように気をつけましょう!

(構成・文/横田裕美子)

心理学者が伝授!「5歳までの子どもの脳を賢く育てる」ため、気をつけたい4つの行動

引用元:2016年11月24日 ウレぴあ総研

親として「賢い子どもに育てたい」「元気で思いやりのある子になってほしい」と願うものの、子育て中はいろんな悩みに直面します。時には「このままで本当にいいの?」なんて不安になることもあるのではないでしょうか。

米アリゾナ州立大学教育心理学臨床学準教授であり、非営利機関・子どもの脳の発達に新たな方向性を示す機関にて最先端の脳神経科学を育児に活用するための研究を行うジル・スタム氏。

ジル・スタム氏の著書『子供の脳は5歳までに準備しなさい』では、子どもの脳の成長を学び、賢く育てるための52の方法が紹介されています。

なぜ5歳までの時期が重要かということ、脳領域のうち、基本的な生命維持機能を制御する脳幹と、絆の形成と密接な関係がある辺緑系は、生後5年でほぼ完全にできあがるから。

きょうは本書から、ママが気をつけたい行動をピックアップします。ぜひ日々の子育てに活かしてみてくださいね。

1:突然のほったらかしに注意しよう
動画を見たり、アプリで遊んだり……。小さな子どもでもスマートフォンやタブレットといったスマートデバイスを使う時代。スマートフォンの操作に慣れている子どもも少なくありませんよね。

ジル・スタム氏自身は、子どもがスマートデバイスを使うことそのものは、脳に悪影響与えるとは考えていないそうです。むしろ心配なのは、大人のスマートデバイスがいつもそばにあること。それにより、「幼い子どもに有害なメッセージを送ることになる」と指摘します。

通知音が鳴れば、大人はスマートフォンの画面を見てしまうでしょう。メッセージの内容を確認して返信する何分間かは、ずっとスマートフォンにかかりきりになるわけです。こうして突然ほったらかしにされる子どもは、「僕より大事なんだ」と感じるようになる恐れがあるといいます。

食事中、本を読んでいる時、テレビを見ている時、子どもの日常の中には、いつも大人のスマートフォンがあります。注意がそれるのがたとえ短時間であっても、子どもはつながりを断たれたと感じてしまうのです。

習慣化しているスマートフォンの使用をやめることは難しいもの。常にスマートフォンの存在が気になってしまう人もいるでしょう。

だからこそ、きちんと向き合う時間は、子どもへの貴重な贈り物になるのです。幼少期はあっという間に過ぎてしまいます。子どものそばにいれる時間を無駄にしないようにしたいですね。

2:同じ本を何度も読んであげよう
同じ本を繰り返し読むことは、退屈だろうと思っていませんか?読み聞かせの時に「この本は前も見たから、別の本を見ようか」なんて、子どもに提案しているママもいるのではないでしょうか。

しかし学んだことを繰り返すことで、脳内の接続が強くなり、やがてそのスキルや知識が自動的に出てくるようになるそうです。つまり、同じ本を何度も読むことは、学習を強化するチャンスとなるわけです。

同じ本を読めば、もちろん子どもはそのストーリーを知っています。

しかし幼い子どもは、知らないこと、初めて見ることばかりなので、繰り返されたことで得られた確実な知識は貴重なのです。なじみのあることに注目することで、子どもの脳のエネルギーには余力が生まれ、すでに持っている情報をさらに広げることができるといいます。

中には、何度も読んだことで、物語を暗唱できるようになる子どももいます。何度聞いて、言葉を覚え、そのページの絵を手掛かりに思い出しているのです。これは記憶力の訓練にもなっています。子どもへの絵本の読み聞かせの時間は、大切にしていきたいですね。

3:頭の良さよりも努力を褒めよう
子どもを褒めるとき「とても頭がいい子ね~」「○○ちゃんは、本当に賢いわ」なんて言っていませんか?

いつも頭の良さを褒められる子どもは、新しいことに挑戦したがらなくなる傾向があるそうです。自分が賢いと思い続けると、その自己イメージを危険にさらす恐れがある時に拒否してしまうのです。

もしやってうまくいかなかった場合は、自分の責任としか考えられず、やり遂げるには、もっと時間や周りの助けが必要だったとは思わないとのこと。

そこで努力が成功に結びついたかどうかは関係なく、努力した子どもには肯定的な感想や褒め言葉をかけてみましょう。そうすることで、子どもはより学び、練習するようになるそうです。

さらに「もう一度やってみる」「他の子どもや大人にアドバイスや手助けを求める」「後でまた挑戦してみる」「自分にはまだ無理だと判断する」といったことができると、子どもにわからせることができるのです。

たとえば、「うまくいったね! すごく頑張ったね」「よく考えついたね。何か別のやり方でやってみたいことはある?」といった言葉をかけてみましょう。大好きなママから褒められるのは、きっと嬉しいはず。努力を褒めることで、学び続けたい意欲を育てていきたいですね。

4:家族の写真を一緒に見る時間を作ろう
みなさんは、写真を撮ったままにしていませんか?プリントしたとしても、一度見ただけで、押し入れで眠っているなんて方もいるのではないでしょうか。実は家族の写真を繰り返し見ることは、子どもに良い影響があるそうです。

「小さな子どもの脳は視覚的な刺激にとくに注意を払います」とジル・スタム氏。子どもは、まず見ることによって、たいていのことを学んでいくといいます。

なかでも鮮明な写真は、幼い子どもにとって注意を集中しやすいもの。両親や祖父母など、いつも自分の世話をしてくれる人の写真を見せることは、子どもが大切な人たちとつながっていることを感じるのに役立つのです。

家族や友達のアルバムを作って、子どもと一緒に見る頻度を増やしていきたいですね。

脳科学といえば難しいイメージがあるかもしれません。しかし『子供の脳は5歳までに準備しなさい』では、子どもの脳の構造や育ち方から、0~5歳までの子どもに必要な準備のできた脳を作る方法まで、わかりやすく解説されています。

しかも本書の情報は、アリゾナ州で保育や育児教育に関わる職員、保育士、家族など何千人もの人々とともに、15年以上をかけて検証されたもの。

子どものために何をすればよいのか、子育てに何が大切なのかを再確認するきっかけにもなる一冊。ぜひ手にとって、学んだことを育児に取り入れてみましょう。

あなたの“しつけ”は大丈夫? しつけと虐待の境界線、虐待してしまう親の背景とは

引用元:2016年11月6日 週刊女性PRIME

「子どもをつい怒鳴ってしまうのは、しつけ? 虐待?」─そんな悩みを抱える母親が増えている。折しも虐待件数は上昇しており、’90年に1000件超だった児童相談所への児童虐待の相談件数は’14年には約9万件に。この24年間で、約90倍になっている計算だ。

そして、虐待事件で多くの親から出るのは「しつけのため」という言葉。

しかし、子どもの虐待に詳しい山梨県立大学人間福祉学部教授の西澤哲さんは、「しつけと虐待はまったく別。イライラして怒鳴るなど、大人が子どもを自分の感情のはけ口に利用する行為は虐待です」と話す。

とはいえ、育児に追われる日々の中、ついイライラしてしまったときはどうすればよいのか。「まずはお母さん自身を満たしてあげることも必要」と話すのは、アドラー心理学に基づく子育て講座を開く原田綾子さんだ。

虐待としつけの定義から、子どもへの向き合い方までを、2人の専門家の言葉を交えながら解説する。

虐待はしつけの延長ではない
子育ての中で気がかりな、「虐待としつけの境界線」。最近、もっとも話題になったのは、’16年5月、北海道で起きた男児置き去り事件だろう。いたずらをした小学校2年の男児が父親により山に置き去りにされて行方不明となり、6日後に保護された。この事件をめぐっては、「やりすぎ」と非難する声の一方、「気持ちはわかる」との親のつぶやきも。

一方で同4月、父親が2歳の長男を衣装ケースに閉じ込め死亡させた事件や、’13年に両親が3歳の次男をうさぎ用ケージに監禁し、死に至らしめた事件でも、親は「しつけのため」と語った。

しかし、「虐待はしつけの延長ではありません。まったく別ものです」と西澤さんは断言する。では、それぞれの定義とは?

「しつけは、セルフコントロールの力を養うこと。一方、虐待は英語だと“abuse(濫用)”。親が不安定な気持ちをぶつけたり、支配欲を満たすなど、自分の気分をよくするために子どもを利用していれば、それは虐待です」

そして、体罰や怒鳴りつけるなど、子どもに恐怖を与えるやり方は、子どものセルフコントロールの力を破壊すると西澤さんは説明する。暴言や暴力により恐怖を感じると、感情などをコントロールする前頭前野がすくみ上がってしまうというのだ。

「そのときは言うことを聞いていても実は抑圧されただけ。セルフコントロールは学習できません」(西澤さん)

虐待してしまう親の背景とは?
アドラー心理学のプロフェッショナルとして多くの親子を見てきた原田綾子さんは、子どもを怒鳴ったり、叩いたりする親は、自分が満たされていないことが多いと話す。

「人は自分が自分と関わるように、他人と関わります。つまり、子どもに“ダメな子!”と言う親は、自分自身のことをダメだと思っているのです」

西澤さんも「自己評価が低い親は、子どもが言うことを聞かないと、“自分は無能だ”と感じます。だから、力ずくでも言うことを聞かせるのです」という。

また、自身が子ども時代に体罰を受けて育った親は、自分自身の人生を肯定するため、「体罰を受けてよかった」と考える傾向が強いと西澤さんは話す。

もうひとつ危険なのが、「自分の子どものことは、なんでもわかっている」と考えること。「子どもは自分とは違う、別の人間。上司や友人と同じく、言葉での対話が必要な相手です」(原田さん)

親子関係に大切なものとして、西澤さん、原田さんが口をそろえるのが、安心感だ。安心感があってこそ、子どもはセルフコントロールを学習し、自立への一歩を踏み出せるというわけだ。

【セルフチェックリスト】
当てはまるものがあれば、行き過ぎたしつけをしてしまう可能性が。

□ 子どもに反抗されると、自分を否定されたように感じる
□ 自分の子どものことは、自分がいちばんよくわかっていると思う
□ 叱る時は、子どもがした行動よりも性格自体を責める
□ 親としての威厳は、なくしてはならないと思う
□ 子どもに謝ると、親の立場がなくなると思う
□ 子どもの頃、厳しく(体罰を受けて)しつけられてよかったと思う
□ 時によって、怒りの沸点が変わってしまう
□ 自己評価が低く、劣等感が強い

<プロフィール>
西澤 哲さん
’57年生まれ。サンフランシスコ州立大学大学院教育学部カウンセリング学科修了。現在、山梨県立大学人間福祉学部教授。虐待などでトラウマを受けた子どもの心理臨床活動を行っている。著書に『子ども虐待』(講談社)など。

原田綾子さん
’74年生まれ。2児の母。小学校教員時代の経験をきっかけに、勇気づけ(アドラー心理学)の親子教育専門家になり、オリジナルの講座を開く。著書に『アドラー式「言葉かけ」練習帳』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

驚きの新説「頭の良さは母親からしか遺伝しない」は本当なのか

引用元:2016年10月26日 女性自身

《わが子終わった、ごめん》
《高学歴の男性と結婚しても意味ないじゃん》
《どうしよう……私、アホでマヌケで。旦那は頭いいのに……》

インターネット上に吐き出された母親たちの悲痛な声の数々……。彼女たちをパニックに陥れたのは、ネットで紹介された遺伝にまつわるこんな新説だった。

《知的能力は父親ではなく、母親から受け継がれる》

もともとはアメリカのニュースサイト「サイコロジースポット」に掲載されたジェニファー・デルガド氏が書いた記事だが、いまや世界各地で転載されているのだ。デルガド氏の記事は、次のような内容だった。

《……研究結果によると、父親の遺伝子を持つ細胞が蓄積されるのは、気分や本能をつかさどり、飢え、攻撃性や性的衝動を制御する大脳辺縁系。母親の遺伝子を持つ細胞が蓄積されるのは、記憶、思考、音声そして知覚といった認知機能をつかさどる大脳皮質……》

やや難しいが、子供の知的能力は母親から遺伝し、攻撃性や衝動といった本能は父親から遺伝することが判明した、ということのようだ。知性にまつわる遺伝子は、母親から子に受け継がれたときにのみ機能するのだという。そして記事には、その結論の根拠となる大学の研究などについても書かれていた。

“IQ(知能指数)の高さは、母親の能力次第で、父親は関係ない”、そんな衝撃学説に、いちはやく反応したのが母親たちだった。

はたしてこの学説について遺伝の専門家たちは、どう考えているのか?同志社大学生命医科学部医生命システム学科の石浦章一教授はこう話す。

「確かに特定の病気については、母親由来の遺伝で発病するものがあります。これは父親由来では発病しないんです。しかし、そういう病気以外で、知能に関して父親の遺伝子がオフになる(伝わらない)という説は、私は聞いたことがありません」

石浦教授によれば、人間は2万個くらいの遺伝子を持っていて、そのうちの半分の約1万個の遺伝子の組み合わせで頭脳の賢さが決まっているのだそうだ。ほかにも重要なのが子供の脳が形成される幼児期だという。

「子供の“頭のよさ”は、遺伝といった先天的な要素よりも、教育や環境などの後天的な要素が大きいと見られているのです。子供の脳の神経細胞がもっとも発達するのは1歳から2歳にかけてです。このときに脳神経が爆発的に発達し、その後、数年かけて余計なものを整理し、10歳くらいで神経細胞は必要な数まで下がり安定します。1~2歳のときの神経細胞を増やすことが重要なので、そのためには、この時期に十分な栄養をもらっている必要があります。さらにその後は、脳神経のつながりを形成するための知的な刺激を受けることが重要になります」

知能の発達には後天的な影響が大きく、乳幼児期に十分な栄養を与えられているかどうか、そしてそのころの親とのスキンシップやアイコンタクト、会話などが大切。5歳あたりから10歳くらいまでは多様な経験をさせること、本の読み聞かせや、虫取りなどの自然体験、博物館めぐりなどを通して親子でのコミュニケーションをとるようにするのがいいという。

「幼少期、子供は母親と時間を過ごすことが多く、そういった意味では、子供の知能への母親の影響力は大きいと思います。だからといってアメリカで報じられた学説のように“父親は関係ない”ということではないのです」

「親よりもネットから情報を得る時代」に、父が子どもにすべき“たった一つのこと”

引用元:2016年10月24日 ウレぴあ総研

日本の男性は、育児にどれほど参加しているのでしょうか。

「イクメン」という言葉が流行したと同時に、多くの男性が育児に関心を持つように。男性の育児休暇も取得できる会社も少しずつ増えてきているようです。

しかし、「なかなか育児が楽にならない」というのが、女性の本音ではないでしょうか。

ここで、育児などへの男性の参加について調べてみました。

参考にしたのは、育児時間を国際比較している内閣府の資料です。対象となっているのは「6歳未満の子どもを持つ夫の育児時間」について。

そこでの発表では、日本人男性の1日の育児時間は平均40分程度となっていました。これは諸外国と比べると、一体どの位置になるのでしょうか?

まだまだ低い、父親の 育児・家事時間
その結果は……、アメリカは65分、イギリスは60分、スウェーデンは67分、ノルウェーは73分。つまり、日本のそれは諸外国に比べて短いということがわかりました。

また、この育児時間に「家事関連時間帯」を含めると、日本人男性の貢献度は、欧米諸国の3分の1程度になってしまいます。

日本人男性が家庭にさく時間が短いことがわかりますね。

男性の育児参加は、女性の皆さんの育児ストレスを少なくする効果も考えられますが、実は子どもにとっても非常に大切なのです。

育児に積極的な父の子は「元気で賢い子」に育つことが判明!
というのも、国際機関のユニセフの調査によると、子育てに積極的な男性の元で育った子どもは、元気で賢くなるとのこと。

また、IQの高さもわかっており、就学後も学業成績が良いのです。

ユニセフではこれを「パパ・イニシアチブ」として提唱しており、男性の育児参加することの重要性を訴えています。

また、何よりも家族の仲がよくなり、家族全員が得られる幸せが増えますよね。

皆さんのご家庭はいかがでしょうか。

「ネット時代はパパ・イニシアチブの出番」とし、男性の役割として、「メディア・リテラシーを子どもに教える時代になった」と持論を展開するのが、ユーサイキア研究所代表で書籍『男親が賢く元気な子を育てる ―「パパ・イニシアチブ」子育て法』の著者・能登春男さんです。

父親が教えるべき「メディア・リテラシー」
育児を経験している方の多くが共感するかと思うのですが、公共の場にいる時や家事に専念しなければならない時、泣き叫ぶお子さんを静めるために、ケータイやタブレットは実に効果的です。

筆者も「これではダメだ」とわかっているのですが、子どもがじっとしてくれるので、つい手渡してしまうことがあります。

子どもの頃からこんな生活に慣れてしまっては、親子のコミュニケーションも減ってしまいますし、子どもにとってコミュニケーションが楽なケータイやタブレットに偏ってしまいます。

筆者の場合、2歳の子どもがスマホを手に持ち、「YouTube」をスクロールして使っている姿を見て驚いた記憶があります。

いまは、スマホから多くの情報が得られる時代となりましたが、これまでもラジオから始まり、テレビ、インターネットと、子どもたちが直接親から学ばなくても、知識や情報を得られる機会がありました。

アメリカのある思想家・バックミンスターフラー(1895年~1983年)の提唱に、「家庭で父親の権威がなくなったのは、ラジオの説明があったから」というものがあります。

これは、今の時代にも通じていて、子どもたちは父親に教わるよりも先に、インターネットで様々な情報を得るようになりました。

その昔は、子どもには想像できない父親による外の世界での体験や知識は、かけがえのない情報でした。

男の子はそれをならって大人になりましたし、女の子は生涯の伴侶選びに父親をモデルにしていたと能登さんはいいます。

しかし、今の時代はラジオ、テレビの登場が父親の権威を脅かしたように、インターネットが知識の元となりつつあるのです。

もはや、生きた年齢が多いからといって、より多くの情報を提供できるというわけではないのです。

そんな時代を生きる父親がすべきことは、どのようなことなのでしょう。同書にその解がありました。

父親がすべきは、育児・家事・モラル教育?
最近では、一日中、YouTubeを見て過ごしたり、ネトゲに依存したり、また、何かあればLINEで繫がることを優先する子どもたちが増えています。

最悪のケースでは、そこからいじめが始まったり、自殺するといったこともニュースになっています。

彼らはメディアに接する機会は増えましたが、それをうまく使いこなすモラルはありません。

そこで父親の出番なのです。

「メディアを使用する時間管理はもちろんのこと、お父さんがパソコンやタブレットを一緒に使って、テクノロジーの賢い使い方のお手本を身近で示しておきましょう。

子どもが幼いうちは、誰とどのようなやりとりをしているのか、親が知っておく必要もあります。

メディアの良所と短所を教え、社会のルールとメディア作法など、モラルを導くのはパパの役目です」
出典『男親が賢く元気な子を育てる ―「パパ・イニシアチブ」子育て法』能登 春男

もちろん、危険性を感じてスマホやゲームを一切禁止するご家庭もあるかと思います。

しかし、この情報社会のなか、これらを取り上げるだけでは解決するものではありません。正しい使い方、正しいメディアとの接し方を、早くから教えてあげる必要があるのです。

また、上記にあるように情報に触れる機会は増えたのですが、彼らはまだ子どもですので、守ってあげなければいけない、そんな存在でもあるのです。

男性の役割がかわりつつあるこの時代、父親として子どもにやってあげるべきは、情報を与えるのではなく、情報の使い方・接し方なのかもしれません。

皆さんの旦那さんは、これにお気づきでしょうか?

ママの「スマホ」がプチ虐待に!? 3歳までの“悪影響”を与えない方法

引用元:2016年10月3日 ウレぴあ総研

ママの「スマホ」がプチ虐待に!? 3歳までの“悪影響”を与えない方法
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ここ数年、幼稚園児、保育園児、小学校低学年の子どもたちに感情のコントロールができない子やキレやすい子が急激に増えている、という現象が起きています。

勉強しても台無しに!? 「スマホと学力低下の因果関係」が最新研究で明らかに

その大きな原因のひとつが、母親がスマホばかり見ながら子育てしていることなのだとか。

心理学・教育学の専門家で、『スマホ依存の親が子どもを壊す』(宝島社)の著者である諸富祥彦先生に、母親のスマホ依存が子どもに及ぼす危険な影響についてお話をお伺いしました。

とくに生後半年から3歳までが危険!母親のスマホべったりはプチ虐待と同じ
――今回の著書はとてもショッキングな内容でした。キレやすい子が増えているのは母親がスマホばかり見ているのが原因と気づかれたのは、いつ頃のことだったのですか?

諸富先生(以下、諸富):2年ほど前でしょうか。幼稚園や小学校、学童保育の先生方から、自分の感情をコントロールできない子が急激に増えてきているが、どうしたらいいかと相談を受けたんですね。

例えば、友達にからかわれた、先生に注意された、服に水がかかったという、ほんのささいなことをきっかけに、「イヤダ-! イヤダ-!」と、その場に倒れ込み、手足をジタバタさせて泣き叫び続ける。

小学校2年生になっても、まるで2~3歳児のようにかんしゃくがとまらない。ある小学校では、1年生のクラス30人中の10人中に、こうした傾向が見られたと聞きました。

では、なぜそうしたキレやすい子が増えてきたのか。

その理由を探るため、その子たちが置かれた生活環境を見てみたら、「お母さんがスマホばかりに気を取られ、子どもをほったらかしにしている」という共通点があることに気づいたんですよ。

――日本にスマホが普及したのが、ちょうど今、小学校低学年の子どもたちが生まれた頃ですね。

母親がスマホばかりを見ているとなぜキレやすい子になるのでしょうか?

諸富:それは、子どもを無視して放置することにつながるからです。

いくら子どもが泣いてお母さんを呼んでも、お母さんがスマホの画面ばかり見つめて自分のほうを向いてくれなかったら、子どもはどんな気持ちになるでしょうか?

これは、大人の関係に置き替えて考えてみるとよくわかります。

妻が「ねえ、ねえ」と一生懸命夫に話しかけているのに、夫はスマホの画面から目を離さず、自分のほうをまったく振り向いてくれない。

ご主人にこんなことをされたら、誰でも心が折れちゃいますよね。

スマホばかりに気を取られているお母さんは、それと同じことを我が子にしていることになるわけです。

いくら泣いても放置しっぱなし。しかも、それが毎日の習慣になっている。

それは、言い方を変えればネグレクトと同じプチ虐待です。

それでも、子どもはお母さんに振り向いてほしくて、30分でも1時間でも、大声で泣き続ける。とくに、言葉で意思の疎通をするのが難しい生後6カ月から3歳までの子どもが、そうなりやすい。

その結果、自分の欲求が通るまでいつまでも泣き叫び続けるという、感情のコントロールができない子に育ってしまうのです。

幼児期に心の安全基地を築けなかった子どもは大人になっても不幸な人生を歩む
――LINEの返信に集中したり、スマホのゲームアプリに夢中になったり。誰でも自然とやっていることが、プチ虐待につながってしまうのですね。

諸富:そう、そこがスマホ依存の怖いところです。

スマホに夢中になっているお母さんたちは、自分が子どもを無視していることに気づいていない。

当然、悪いことをしているとも感じていない。我が子をプチ虐待していることにまったく無自覚なんですよ。

さらにもうひとつ、スマホ依存しやすいお母さんというのは、内心「子育てが面倒くさい」と感じ、子育てにイライラしている人が多いんですね。

だから、現実逃避ではないけれど、ついついスマホの世界に逃げ込んでしまう。

こういうお母さんは子どもへの対応も気まぐれです。

自分がスマホに夢中になっているときは子どもを無視したり、「うるさい!」「泣かないで!」と大声で怒鳴りつけたりするのに、自分の機嫌がいいときは、子どもをあやしたり、一緒に遊んでやったりもする。

――子どもへの接し方が一定していない。

諸富:そう、そうすると子どもの心はますます不安定になっていきます。

あるときは優しいけれど、あるときは無視されたり怒鳴られたりする。その結果、「自分は、無条件にお母さんに愛されている」と実感できず、自分自身に自信が持てない子になってしまう。

大人になってもずっと幸せな人生を歩んでいくためには、「自分は愛されるに値する存在だ」と感じられる心の土台が絶対に欠かせません。心の安全基地と言ってもいいでしょう。

そして、この心の安全基地は、3歳までの間にいかにお母さんと安定した関係を築くかによって造られていくものなんですね。

スマホべったりで、気まぐれ育児をしているお母さんに育てられた子どもは、この心の安全基地がきちんと造られないまま大人になってしまう。

そのせいで、「どうせ自分は幸せになる価値などない人間だ」という思考回路が定着し、なぜか人生を「悪いほうに、悪いほうに」と運んでいき、「不幸になるように、なるように」と生きていく。

これは本当に恐ろしいことですよ。

――母親のスマホ依存が子どもの将来まで不幸にするなんて……。

諸富:そう、たかがスマホとあなどれない。

幼いころに、母親から無視されたり怒鳴られたり、あるいは気まぐれな接し方で育てられると、大人になったとき、その子も他人に対して同じような接し方しか出来なくなってしまいます。

その結果、親しい友達もできず、結婚もできず、職場の人間関係もうまくいかない。

わが子にそんな不幸な人生を歩ませないためにも、お母さんたちには、一刻も早くスマホべったりの生活をあらためてほしいのです。

LINEの返信は子どもから見えない場所で。使う時間を決めること。
――お話を聞けば聞くほど怖くなってきましたが、かといってスマホをまったく使わないわけにもいきません。

諸富:えぇ、スマホ自体が悪いわけではありませんから。要は、使い方に気をつければいいのです。

理想は、子どもが起きているときはスマホを見ないこと。

とはいえ、LINEやSNSの急ぎの返信もあるでしょうから、いまどきのお母さんたちにはかなり難しい。

そこで、おすすめしたいのが使う時間を決めること。たとえば、子どもと1時間遊んだら、大事な連絡がきていないどうか、5分間だけスマホをチェックするというようにルールを決める。

その際に大切なのは、「自分が無視されている」と子どもが感じないように、子どもから見えない場所でスマホを使うこと。家の中で、いちばんいい場所はトイレです。

子どもの機嫌がいいときに、「お母さん、ちょっとトイレに行ってくるね」と声をかけ、トイレの中でLINEの返信をする。そうすれば、子どもは自分の存在を「無視されている」とは感じません。

――子どもが寝ている間は、好きなだけ使ってもいいんですよね?

諸富:もちろんです。ただ、いくらゲームやネットサーフィンにはまっていても、子どもが起きてきたり、泣き声をたてたら、すぐにスマホをやめて、子どもに関心を向けること。

乳児の場合は、たとえ泣かなくても、何も言わずにじーっとお母さんを見つめていることがよくあります。そんなときも、いちはやく子どもの視線に気づいてそばに行ってあげることが大切です。

こうしたほんのわずかな心がけで、子どもの心は安定します。

ご自分のお子さんが、すでに3歳を過ぎてしまった方、小学生になってしまった方でも決して遅くない。

気づいたときから、スマホとのつきあい方をあらためるようにしていけば、それまで不安定だった子どもの心も徐々に落ち着いていくはずです。

 

日ごろ、あたりまえのように使っているスマホが、子どもの心にこんなにも悪影響を及ぼしていたなんて!

母親なら、可愛いわが子に幸せな人生を歩んでもらいたいと思うのはみんな同じ。スマホべったりの育児は“プチ虐待”につながると意識して、今日からスマホの使い方を、ぜひ見直したいものですね。

今回お話を伺った諸富祥彦先生の著書『スマホ依存の親が子どもを壊す』(宝島社)には、ママたちのスマホ依存を解消する具体的な方法の数々や、小学校高学年から高校生までの子どもたちをスマホ依存にさせない方法も解説されています。

スマホが手放せないママたちの良きルールブックとなる1冊です。

●諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)

1963年、福岡県生まれ。明治大学文学部教授。教育学博士。臨床心理士、上級教育カウンセラーなどの資格も持つ。「すべての子どもはこの世に生まれてきた意味がある」というメッセージをベースに、20年以上、さまざまな子育ての悩みを抱える親に、解決法をアドバイスし続けている。『10歳までの子育てのルールブック』『男の子の育て方』『女の子の育て方』など。最新刊は『「プチ虐待」の心理』(青春新書)。